2025.09.27

Q.トラックの「増トン」について教えてください

トラックの「増トン」とは、車両総重量を変えずに車両重量を軽くすることで、最大積載量を増やしたトラックのことです。

主に中型トラックで行われ、道路交通法の改正により最大総重量11tまで対応可能になりました。

増トンの最大のメリットは、同じ車両サイズでも一度に多くの荷物を運べること。
輸送効率が上がり、場合によっては大型トラックより導入費用、維持費を抑えられます。

一方、標準車両より税金が高い、積載量が上がれば維持費が増えるといったデメリットもあります。

ご自身の使用状況が増トンに向いているか、十分に検討してみましょう。

この疑問をさらに詳しく解説します!

グットラック! shima 東京店

店長 阿部政勝

トラックを通じお取引いただくお客様にはもちろん、地域社会に対しても広く貢献出来るよう日々業務に取り組んでおります。また、弊社のモットーである「日本一基準」の実現を目指し、「元気でさわやかな挨拶」「気持ちの良い対応」を心がけ、「考動」しています。

トラックの増トン車とは?増トン車のメリットや必要な免許を解説!

こんにちは!グットラックshimaです!

 

中型トラックで積載量が足りないというときには、大型トラックに買い替えるという方法以外にも、最大積載量を増やす「増トン」という方法もあります。

 

増トンを行うことにより、運搬効率を高めることができますよ。

 

今回は、トラックの増トン車の定義についてや、増トントラックのメリット・デメリット、運転に必要な免許についてご紹介します。

気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

中古増トントラック一覧

 

 

トラックの増トン車とは?定義も解説!

増トントラックとは、車体を強化し、通常のトラックよりも積載量を増やしたトラックのことです。

 

ただし、安全に走行できる車両の基準は、道路交通法および道路運送車両法で以下の通りに定められています。

 

車両総重量=車両重量+乗車定員×55kg+最大積載量

 

※車両重量とはキャブ、シャーシ、架装の重量を足した重量のこと。

 

なお、これは荷物や人が乗っていないものの、ガソリン満タン・エンジンオイルを規定量以上、などといった「すぐ走り始められる状態の車両」を指します。

この車両重量を抑えて最大積載量を調整することを「増トン」といいます。

 

また、増トンをするのは中型トラックです。

これには先ほどの「道路交通法」が関係しています。

 

標準的な中型トラックは4トンの積載量をもって販売されていますが、2007年の道路交通法の改正により、中型トラックの最大総重量が11トンまで広がりました。

このため「販売されているトラックを合計11トンになるようにカスタマイズしても良い」ということになりました。

 

最大積載量自体は5~9トンまで増やせます。

しかし、最大積載量が6.5トンを越えると、車両総重量は下回っていても大型免許が必要になります。

中型免許では運転できないので注意しましょう。

 

中型トラックと増トントラックの見分け方

中型トラックと増トントラックの見た目はほとんど同じですが、車両後方に記載の最大積載量の表示を確認すると見分けることができます。

 

4トン以上の積載量があれば、増トントラックです。

また、ホイールのボトルが通常のは6個ですが、増トントラックは8個です。

 

ほかにも、以下のような点があれば増トントラックであることが多いです。

  • シャーシやサスペンション、タイヤが強化されている
  • ロングボディになっている
  • タイヤの種類・車軸数が変わっている

 

なお、トラックの維持費については「トラックの維持費はどのくらい?トラックの種類別に解説します! 」を参考にしてみてくださいね。

 

 

増トントラックにするメリット・デメリットは?

メリットデメリット

先ほどの定義からすると、中型トラックを大型トラックに限りなく近づけることができますが、もちろんメリット・デメリットも存在します。

 

増トンのメリット

増トンすることは、次のようなメリットがあります。

  • 一度にたくさんの輸送や運搬ができる
  • 運送回数や人件費を削減できる
  • 条件によっては小型車2台持つより維持費もかからない
  • 大型トラックより導入費用、維持費を抑えられる
  • 中型免許で運転できる(6.5t以下の場合)※旧普通自動車免許は別条件
  • クレーンなどの架装も対応できる
  • 大型トラックよりも通行できる道路が多い

 

増トンのデメリット

一方、増トンにはいくつかのデメリットもあります。

  • 架装の重量などによっては、大型免許が必要標準車両より税金が高い
  • 積載量が上がれば、維持費(ガソリン代など)も増える
  • 通常の中型トラックよりはコストがかかる
  • 重量があるため運転技術が必要

 

もちろん使用条件によって、メリットがデメリットになったりその逆もあり得ます。

ご自身の使用状況が増トンに向いているかどうかは、十分に検討してみると良いでしょう。

 

 

増トントラックを運転するのに必要な免許

増トン車トラックを運転するのには、基本的に「中型自動車運転免許」や「大型自動車運転免許」が必要です。

 

中型トラックは標準車両でも4トン以上となりますので、原則「準中型自動車運転免許」ではなく「中型自動車運転免許(以下、中型免許)」が必要になります。

※現行の中型免許は「普通自動車運転免許」を取得してから2年以上経過し、運転歴があることで取得可能な資格となります

 

ここで注意したいのが、中型免許は2007年(平成19年)に新設された運転免許という点です。

「2007年6月1日以前の『普通自動車運転免許(以下、旧普通免許)』」を取得した人の免許証には「中型」の記載がありますが、この中型免許は「8トン限定中型免許」を指します。

 

一見、中型免許と同じ内容の運転免許に見えますが、上限があります。

  • 8トン限定中型免許=最大総重量が8トン以下
  • 現行の中型免許=最大総重量が11トン以下

 

つまり、増トンしているトラックの一部は、旧普通免許のままでは運転できない可能性があるのです。

 

また、上位免許である大型自動車運転免許(以下、大型免許)および現行の中型免許を取得した場合、8トン限定中型免許の資格は旧普通免許の条件から解除されることになります。

 

なお、トラックを運転するコツについては「トラックを運転するコツを知りたい!乗用車とは何が違う?」で詳しく解説しています。

あわせてご覧ください。

 

 

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タブレットを持つ男性

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増トントラックを活用できれば仕事の幅が広がる!

増トントラックとは、中型トラックの最大積載量を増やしたトラックです。

 

積載量自体は5~9トンまで増やせますが、最大積載量が6.5トンを超えてしまうと大型免許が必要になってしまいます。

 

中型トラックと増トントラックの見分け方は、車両後方の最大積載量の表示を確認するとわかります。

 

増トントラックは、一度にたくさんの輸送や運搬ができることや、大型トラックよりもコストが抑えられることなどがメリット。

一方、場合によっては大型免許が必要なことや、運転技術が必要なことなどがデメリットです。

 

トラックの増トン車を運転するには、中型自動車運転免許や大型自動車運転免許が必要です。

 

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